*武士の花*~花は桜木、人は武士~
~桜太夫~
1人でいいと言うだけあって、作法も仕草も女らしい
山崎さんなら、ほっといて良さそうだ
話す内容は、やはり怪しい
長州訛りで、天子様をどうするかとか
先に、新選組を襲撃しておこうとか
ずいぶんと酒が回った頃
2人のうち、1人が酔いつぶれた
そして、もう1人が山崎さんに、ベタベタし始めた
上手く逃げようとするが、危ない
仕方ない
「あらぁ先生?うちのこと忘れておへん?
新造には、手を出してはいかんのどす
うちが、お相手いたします」
にっこり笑うと、気持ち悪い顔で振り返ってきた
山崎さんが男だと、バレては店に迷惑
部屋を移動してから、眠らせよう
「ひゃ!!」
男は、俺の胸元に手を入れた
初めての感覚に、目を瞑る!!
嫌だ!!
男の手が動く度に、唇を噛み締めた
サッと簪で、男をチクリと刺す
「うっ」 パタリ
簪の先に、眠り薬が仕込んである
薬は、即効性が強い
胸元を閉じ、着物を整える
「お前……女…なんか?」
「言わないで……お願いします」
頭を深く下げた
「なんでや?」
隠せない……
近藤さんに話したことを、山崎さんにもうち明けた
「さよか……わかった
せやけど…そないに、背負わんでええで?
俺は、誰にも言わへん!
局長とも、話はせん!」
「ありがとうございます」
山崎さんは、着替えて
それから、男2人が朝帰るとき
「ほな、俺は後を追うさかい、おおきに」
にっこり笑って返した
山崎さんとは、2、3度しか会っていないけど、信頼できる
なぜか、そう感じた
1人でいいと言うだけあって、作法も仕草も女らしい
山崎さんなら、ほっといて良さそうだ
話す内容は、やはり怪しい
長州訛りで、天子様をどうするかとか
先に、新選組を襲撃しておこうとか
ずいぶんと酒が回った頃
2人のうち、1人が酔いつぶれた
そして、もう1人が山崎さんに、ベタベタし始めた
上手く逃げようとするが、危ない
仕方ない
「あらぁ先生?うちのこと忘れておへん?
新造には、手を出してはいかんのどす
うちが、お相手いたします」
にっこり笑うと、気持ち悪い顔で振り返ってきた
山崎さんが男だと、バレては店に迷惑
部屋を移動してから、眠らせよう
「ひゃ!!」
男は、俺の胸元に手を入れた
初めての感覚に、目を瞑る!!
嫌だ!!
男の手が動く度に、唇を噛み締めた
サッと簪で、男をチクリと刺す
「うっ」 パタリ
簪の先に、眠り薬が仕込んである
薬は、即効性が強い
胸元を閉じ、着物を整える
「お前……女…なんか?」
「言わないで……お願いします」
頭を深く下げた
「なんでや?」
隠せない……
近藤さんに話したことを、山崎さんにもうち明けた
「さよか……わかった
せやけど…そないに、背負わんでええで?
俺は、誰にも言わへん!
局長とも、話はせん!」
「ありがとうございます」
山崎さんは、着替えて
それから、男2人が朝帰るとき
「ほな、俺は後を追うさかい、おおきに」
にっこり笑って返した
山崎さんとは、2、3度しか会っていないけど、信頼できる
なぜか、そう感じた