*武士の花*~花は桜木、人は武士~
~渉~
見えた景色
あの男2人が、桝屋さんとこで話し合いをしている姿
そして、京の街が燃える
桝屋さんとは、天神の時1度会った事がある
関係を探る為、新選組に山崎さんの力を借りようとした
土方さんの態度で、心を決めた
京を守る為
男2人は、飲みに出ていた
桝屋さんに、近くに来たからと挨拶をして
中に入れて貰った
桝屋さんから、出されたお茶を一口飲むと
体の力が抜けた
「桜、優しくするからね」
少しは、力が入るけど、ひっくり返すほどの力はない
今まで、椿が守ってくれて
女将が守ってくれた
この体を街の為、桝屋に差し出すこと
覚悟は、出来たはずだったのに
いざとなると、怖くて
気持ち悪くて
「桜… 生娘だったんだね?」
反応でわかったのか、嬉しそうに言う
嫌だ
嫌だ
嫌だ
早く、薬が切れろと願いながら、苦痛に耐えた
動けるようになってすぐ、桝屋を眠らせた
着物を着直してから
部屋を探り、書簡を見つけた
それを持って、外に出ると
「桜…どないしてん?」
明け方のまだ、薄暗い外で山崎さんから
声を掛けられた
握りしめた書簡を山崎さんに渡す
「私のことは、言わないで…」
山崎さんの右手が、首筋をなぞる
恐らく、吸われた跡があるのだろう
「馬鹿なことしよって……」
見えた景色
あの男2人が、桝屋さんとこで話し合いをしている姿
そして、京の街が燃える
桝屋さんとは、天神の時1度会った事がある
関係を探る為、新選組に山崎さんの力を借りようとした
土方さんの態度で、心を決めた
京を守る為
男2人は、飲みに出ていた
桝屋さんに、近くに来たからと挨拶をして
中に入れて貰った
桝屋さんから、出されたお茶を一口飲むと
体の力が抜けた
「桜、優しくするからね」
少しは、力が入るけど、ひっくり返すほどの力はない
今まで、椿が守ってくれて
女将が守ってくれた
この体を街の為、桝屋に差し出すこと
覚悟は、出来たはずだったのに
いざとなると、怖くて
気持ち悪くて
「桜… 生娘だったんだね?」
反応でわかったのか、嬉しそうに言う
嫌だ
嫌だ
嫌だ
早く、薬が切れろと願いながら、苦痛に耐えた
動けるようになってすぐ、桝屋を眠らせた
着物を着直してから
部屋を探り、書簡を見つけた
それを持って、外に出ると
「桜…どないしてん?」
明け方のまだ、薄暗い外で山崎さんから
声を掛けられた
握りしめた書簡を山崎さんに渡す
「私のことは、言わないで…」
山崎さんの右手が、首筋をなぞる
恐らく、吸われた跡があるのだろう
「馬鹿なことしよって……」