*武士の花*~花は桜木、人は武士~
屯所に戻ると、近藤さんから、2人で話そうと声を掛けられた
「歳…渉のことだが」
「わかってる
出入り禁止は、言い過ぎた
よく働いてくれたよ
明日にでも、謝る」
「渉には、歳を頼れない理由がある
それが、何かは俺からは言えない
しかし、いつか……渉と歳が分かり合える時が来ると思っている
焦らず、渉を待ってくれないか?」
「あぁ」
近藤さんは、気づいたんだ
俺が、渉に惚れていること
そして、渉を遠ざけようとしていること
渉が誰かといると、嫉妬していること
信じて待て
そんな風に聞こえた
池田屋から、数日間は逃げた奴らを追うことに、必死だった
渉は、隊士の看病を手伝いに来てくれた
夜には、仕事があるのに
朝早くから、ギリギリまで働いてくれた
「土方さん?」
「おぅ!! どうした!?」
俺は、机に向かってウトウトしていた
「お茶どうぞ!んじゃ、帰るから!」
「ありがとな!
渉… 無理はすんなよ?」
「うん…
あれこれしてるほうが、楽だから
俺としても、助かってるよ」
苦笑いして、チラッと俺の刀を見て
「また明日」
「あぁ、また明日な」
翌日、渉は何の連絡もなく、屯所に来なかった
「歳…渉のことだが」
「わかってる
出入り禁止は、言い過ぎた
よく働いてくれたよ
明日にでも、謝る」
「渉には、歳を頼れない理由がある
それが、何かは俺からは言えない
しかし、いつか……渉と歳が分かり合える時が来ると思っている
焦らず、渉を待ってくれないか?」
「あぁ」
近藤さんは、気づいたんだ
俺が、渉に惚れていること
そして、渉を遠ざけようとしていること
渉が誰かといると、嫉妬していること
信じて待て
そんな風に聞こえた
池田屋から、数日間は逃げた奴らを追うことに、必死だった
渉は、隊士の看病を手伝いに来てくれた
夜には、仕事があるのに
朝早くから、ギリギリまで働いてくれた
「土方さん?」
「おぅ!! どうした!?」
俺は、机に向かってウトウトしていた
「お茶どうぞ!んじゃ、帰るから!」
「ありがとな!
渉… 無理はすんなよ?」
「うん…
あれこれしてるほうが、楽だから
俺としても、助かってるよ」
苦笑いして、チラッと俺の刀を見て
「また明日」
「あぁ、また明日な」
翌日、渉は何の連絡もなく、屯所に来なかった