幼なじみはアイドルの先輩
「この12歳の子……いやいや、千明ちゃんは将来グループを引っ張っていくよ。いや、いかなきゃ」


「あたしらの代でアクアを越えて楽にしてあげましょうよめいっち」


「ひかるさんの言う通りです」


ひかるは一旦小休止し、私がさっき送信したのをスマホで確認した。


「ゆかり、今日は大月和奏ちゃんがリハに来てたって菜穂から聞いたけどホント?」


「うん!すぐ来れるって言ってたからみっちりリハした。雅先生の洗礼もどんなもんか経験したし」


私らは飲みものに飢えてるみたいで、全員分の飲み物が運ばれてきてきました。


しかも、全員ウーロン茶。


涼さんに合わせてるわけじゃないよ。


「雅先生凄かったらしいね。ひかるにまでキレてたんでしょ?」


「大したことないよ〜」


ひかるはまた焼く作業に取りかかりました。


「雅先生をイラつかせる原因を作ったのはこの子だよね?リーダー」


涼さんがわざわざ自分のスマホを見せて杏を指差してます。


行き着く先はみんなおんなじか。


「知ってる?動画アップされてんだよ」


「え!マジですか?」


「もうメンバーの間で結構動画見てるよ。まだ知らない人いる?」


「は〜い!は〜い!」


芽生が大げさにアピールし、梓も両手挙げてアピール。


ひかるも小さく手を挙げてます。


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