幼なじみはアイドルの先輩
「ミュージックエージェンシー!?安西、それはマジなのか?」


「マジです。先方は劇場側とは話はついたから、後はグループの責任者と話すと言ってます」


事後報告になってしまうが、私らは社先生たちが契約を認めてくれるだろうと楽観的だ。


なぜなら、ミュージックエージェンシーは、桂木エージェンシーの子会社であり、インディーズ業界の大手事務所だからです。


形だけの業務提携かも知れないけど、私らにしてみたら魅力あるお話だったので、亨おじさんと安西さんが突っ込んだ議論の末まとまりました。


私は横でお茶をすすりながら事の成り行きを見守らせていただきました。


「社先生、よかったじゃないですか。決め手は何なの?」


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