幼なじみはアイドルの先輩
第35話 年女の娘
【社 side】


エイプリルフールに桂木に呼び出されてしまった。


話の内容は劇場メンバーのインディーズデビューに関することだ。


エイプリルフールだから、この話はご破算だって嘘ついても俺は殴ったりはしないが、桂木はエイプリルフールなんて頭にないようで、仕事の話を一方的に俺に喋ってる。


「しかしな、杏ちゃんから卒業を口にするとはなあ。いい流れじゃないか」


「その流れを確かなものにするためにも、俺たちがどうにかしないと。5年で初代メンバーを全員ガーネットに入れさせないといけない」


「わかってるよ。ただ、中身の濃い5年にしないといかん。慈善事業じゃないんだから、将来の杏ちゃんが傷を負わないためにも杏ちゃん自身にも頑張らないといかん」


< 1,091 / 2,020 >

この作品をシェア

pagetop