幼なじみはアイドルの先輩
アドバイスを自分なりにくみ取るのに結構時間がかかった。


普通に仕事して、クタクタで帰ってきて考えるのは辛い。


考えながら寝てしまうんだよね。


やはり、菜穂が言ってたように本体を離れるのも現実的な選択かも。


考えがほぼまとまったのは、夏本番に差しかかる頃だった。


「古谷、夜空いてる?」


バラエティー番組の収録前、マネージャーさんと楽屋前で新発売のゲームを買う買わないで議論していた古谷に話しかけた。


「空いてます……よね?」


マネージャーさんは、たまたま手に持ってたスケジュール帳を確認。


「どうぞこき使って」


「では、夜総帥の自宅に寄ってください。プライベートだからね」


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