幼なじみはアイドルの先輩
「あたしもさ、ゲーム始めようと思ってるんだよね」


緊張でうつむき気味だった古谷が、ゲームと聞くなり顔を上げた。


「メンバーは待ち時間ゲームしてるでしょ?あたしは邪魔すること出来ないしさ」


「そんなことないです」


本題に入る前にまず事実を述べた。


いつまでも突っ張ってないでゲームの輪に溶け込めば済む話なんだけどね。


週刊誌などで孤立するグループ総帥っていうネガティブな記事を書かれる前にどうにかしたいという思いはあるよ。


「古谷が今持ってるのやりたい」


「いいですよ」


「…………あ!その前に古谷に大事な話があるんだ」


「あたしにですか?」


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