幼なじみはアイドルの先輩
重要な話だとわかった古谷が正座をし、姿勢をピンと伸ばす。


「古谷、よく聞いてよ。あたしの次の総帥……グループのリーダーを古谷にしたい」


…………微動だにしない。


びっくりして固まっちゃうパターンも予想してたけど、古谷はこのパターンか。


「…………古谷、大丈夫?気失ってない?」


「大丈夫です。いきなりだから頭真っ白で」


私でもそうなるよね。


「古谷、話にはまだ続きがあるの。今すぐなれってことじゃないから。一人前にするためあたしがみっちり教えるから心配しないで」


「あの……、ホントにあたしでいいんですか?」


「あたしが古谷に決めたの」


「あたしに限らず、5期生は芸能界に向いてないってゆかりさん言ってませんでしたか?それでもあたしでいいんですか?」


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