幼なじみはアイドルの先輩
さて、かなり息苦しかったから一息つける。


「お邪魔するよ」


こういう時に限って招かれざるお客様が。


阿久津さんは私たちに背を向けて、モニターに映っているガーネットの春のコンサートの模様を首を傾けながら見てる。


うかつなことペラペラと喋れないよう。


「あ!!ねえ、今思い出した!」


突然涼さんが手を叩いた。


阿久津さんはこちらを見る素振りすらない。


「いきなりなんです?」


「あのさ、今年の20歳会は過去最高人数じゃない?」


空気を読まずついに涼さんも阿久津さんと対決かと寿命が縮む寸前だった。


< 1,526 / 2,020 >

この作品をシェア

pagetop