幼なじみはアイドルの先輩
いつもながらの仕事の早さに感謝します。


「後はお店だけど、どこにする?」


「大人数になるから、ここはやはりーー」


ドアをノックする音が。


「どうぞ~」


「失礼します」


私らの話に全く耳を傾く気もなかった阿久津さんが立ち上がった。


瑠花と話し合いを見守ってた菜穂さんが事務所に入ってきた。


「もう話し合いはいいのか?」


「はい。終わりました」


「まだ10分経ってないけどいいのか?」


「もういいです。私たちは全員選抜祭に参加させていただきます」


瑠花のすっきりしない表情はわかる。


それ以上に阿久津さんの表情がまた曇る。





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