幼なじみはアイドルの先輩
「それだけ香に期待してる……そういう怖い目で見るのはよしてくれよ」


機嫌を損ねてしまったのかな。


飲みかけのコーヒーを光宏に。


「ココアが飲みたくなった」


「承知しました」


学生さんと壁なく溶け込んでるあのエリアにオジサンが行きたい。


「杏は心配しなくてもいいから。昨日電話あったし」


「ホントか?」


「ちゃんと親とはコミュニケーション取れてるから、あたふたしないで。あたしなりのアドバイスはしたから。あとは本人の考え方」


香も精神的に大変な時期なのにさすがだ。


香にバレずに俺のおごりにしよう。


今さら好意を持ってもらうなんて考えてないからな。





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