幼なじみはアイドルの先輩
「俺たちは大いに反省しないといけないな」


「猛省だ」


こういう時の後始末はお互いキャリアが長いので普通はどうってことはない。


しかし、今回は杏が絡んでるだけに慎重に事を進めていかないといけないと言うのは桂木と一致してる。


「杏ちゃんにはそれなりにいい勉強にはなったが……」


「桂木、杏は元々反対だったんだぞ。いい勉強って何だよ」


「…………悪い。言い方がまずかった」


今日は桂木に強く出ても文句は言えまい。


「どうする?小山内からの報告によると、仕事以外は誰にも会いたくないそうだが」


「母親に電話はしてるそうだ」


「そうなのか?俺としたことが……そこまで頭が……」


咳こんでコップの水を飲みほした。


「とにかく阿久津にはきっちり責任を果たしてもらうよ。アマゾナイトのツアーを命がけでプロデュースしろと厳命するよ」


「それしかないな」








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