幼なじみはアイドルの先輩
またまた俺をドキドキさせるねえ。


「小山内、風呂あがりか?」


「そうなんですよ。とっくにあがってるつもりだったんですけど、実家から電話来てつい」


黒のTシャツに、黒のジャージだ。


俺がお邪魔しても着替える気はなさそうだな。


髪がまだ濡れてるのが俺には……。


「飲みます?」


「いや、いいよ。冷たいのあればお願い」


「わかりました。涼、冷蔵庫から麦茶を社先生に」


「了解です」


他人の自宅にも関わらず迷いなく動くなあ。


俺の知らぬ間に勉強会とやらをかなりの回数をここで開催したな。


「桂木社長から電話がありまして、昼のフォローをよろしく頼むと」





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