幼なじみはアイドルの先輩
「これは、伶のママさんからの差し入れだよ。杏ちゃんたちが食べればちょうどなくなる」


「ありがとうございまーす」


新年から結子さんに気を遣わせてしまったなあ。


「しかし、その前に」


「その前に?」


「僕の質問にいくつか答えてほしいなあ」


「はあ…………」


明るくなったはずなのに、早くも暗雲が。


「ズバリ!!サブローさんーー」


「そこまででお願いします!!」


周りに誰もいなくて命拾いだ。


外に聞き耳を立てていないことを祈ろう。


私が全力で三井さんの口を押えてるから、ガチで苦しそうだ。


< 1,636 / 2,020 >

この作品をシェア

pagetop