幼なじみはアイドルの先輩
私の出番はほんの数分だ。


後は、杏や安西さんの出番というのが最近のお決まりのパターンとなってる。


仕事の現場で年上の方と相手はしていて不自由はないと計算に入れてた私の読みは甘かったです。


9割は営業の話になってます。


内容が難し過ぎて、愛想笑いを作るのも忘れてしまう。


そんな私を察知して、みんな私に大丈夫かって気にかけてくれるのに申し訳ない。


「また今日の話はゆかりには眠たくなる内容だったな」


慣れてるはずの安西さんでさえ、かなりお疲れのご様子。


チーフ様に至っては、私の膝に顔を埋めてくる有様。


「顔にいたずらでもしてやろうかな」


「杏ちゃんの寝顔ってなんかキュートなんだよね。いたずらは我慢してね」


「冗談です。でも、寝顔は確かにかわいいですね」


寝顔美人な幼なじみをせめて記念に撮ろう。


後で杏の仲間たちに送ろう。


< 1,648 / 2,020 >

この作品をシェア

pagetop