幼なじみはアイドルの先輩
「そういうのがあるんですね」


「どうりでお客さんが多いわけですね」


明るくなってわかったけど、明らかにご当地アイドル目当てのお客さんもいる。


「出てきましたよ」


ザ・王道といったアイドル衣装で暗いときにはわからなかったステージに5人が。


「5人なんだ」


わずかに遅れて若い女の子がステージに。


「みなさんこんばんは。彼女たちのプロデュースをやらせていただいてる山城(やましろ)と申します。ありがとうございます」


プロデュース!?


見た目私らより年下なはずだけど。


「あの子はね、地元では有名な音楽プロデューサーの娘さんでね。見習いとして勉強してるんだよ」


情報通のマスターのおかげでだいたい把握した。


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