幼なじみはアイドルの先輩
「そうかあ。2人は山城に会ったんだな」


行きつけの居酒屋の個室で桂木は手鏡を手に取り、顎の髭をチェックしてる。


「元気だったみたいだな」


「あいつの特徴は、鼻の下にホクロあったはずなんだが」


「娘にもあったそうだ」


ゆかりが写真を撮ってきたのを見せてもらったが、昔のあいつにそっくりだった。


やや小麦色の肌に、シャープな目。


気の短い奴に誤解される恐れがある。


「まあ、元気でやってるんならそれでいいじゃん」


「そうだが……顎鬚がそんなに気になるのか?」


「剃ってもすぐに出てくるんだよなあ。わけがわからん」





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