幼なじみはアイドルの先輩
自分の思い描くシナリオにならないのが世の常だ。


再来年選抜祭開催が確定したようなもんじゃないか。


「先生、まだ話がありますからお帰りにならないでください」


「もう終わりじゃないのか?」


「杏さんのお仕事の話です」


「…………どれ、聞いてみようじゃないの」


興味があるのを押し殺すのも大変な仕事だ。


「このまま何もなければ、大晦日お願いすることになります」


「どういうことだ?」


「実はですね……、大晦日のラジオのオファーを。桂木社長からは承諾の返事がありました」


「ラジオ!!」


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