幼なじみはアイドルの先輩
ふざけて言ったつもりなのに、ママにしては珍しく冗談が通じなかった。


2年が経過した知事室長の仕事が想像以上に大変なのか……。


それとも、この暑さでユーモアのお考えが溶けてしまったのか……。


とりあえず冷たいアイスコーヒーでママのご機嫌をとります。


「あなた、スタイルよくなったね」


「ママも痩せたよ。バリバリのキャリアウーマンって感じ」


「よしてよ。それはあなたも一緒よ」


「あたしはそんなレベルじゃないし」


ママの魔の手再び。


何度も魔の手は押し寄せてくるという考えが完全に抜け落ちてた。


「この胸が叫んでる。杏は立派なキャリアウーマンだって」


どうしてママは強く揉んでいるの?


日頃のストレスを私の胸にぶつけているのかも知れないけど、めちゃくちゃ痛いよ。


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