幼なじみはアイドルの先輩
「そっちの仕事はどうなの?2年経つけど」


「うーん、どうかなあ」


「あと2年は続けるんだよね?」


「それは続ける。でも、その後が」


ママが何か言いかけたが、思い直してアイスコーヒーを口に含んだ。


「ママもゆっくりしたいお年頃だしなあ」


「それは……何となくわかるけど」


「あなたはどうなのよ?27でしょ?」


「みんなから高校生って言われる」


ママが眼鏡をかけて私をまじまじと眺める。


「へえ~、高校生ねえ。うーん、身内から見るとそんなようなそうでもないような……。ママの目も年取ったかな」







< 1,729 / 2,020 >

この作品をシェア

pagetop