幼なじみはアイドルの先輩
ファンクラブミーティングのネタが困らなくなったのはいいけど、心して臨まないといけないよ。


「先生、あたしらもビキニなんですか?」


「ない」


今度は即答で否定ありがとうございます。


ゆかりが残念がってるのはなぜ?


「ビキニがよかったのか?」


「いや……、あたしではなくて杏のビキニ見たかったので」


今度は私がゆかりに見えない攻撃をお見舞いした。


酔ってもいないのに……一気に冷や汗が。


「だって先生、杏はスタイルよくて胸もそれなりに大きいんですよ。あたし直接見ーー」


「遅くなりました~」


早月さんに安西代行じゃないですか。


「俺が呼んだ。仕事早く終われば来いって」


「まだ始まったばかりですね」


「どんな話をしてたんですか?」


「早月、それがな、ゆかりの巧みな話術で俺がセクハラ発言寸前だった」


「もう、社先生~」


予期せぬお客さんの登場で仕事の話はこれで終わりだね。


私のビキニなんて需要ないし。やっと空腹から解放しますよ!!





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