幼なじみはアイドルの先輩
無言の時間に耐えてたら、杏のデビュー1週年が目前に迫っていることに気づいてしまうという致命的なミスをやらかしてしまいました。
仕事が忙しいです……と言えば許して……くれませんよね。娘が相手ですもんね。
まだまだろくでもない男親から抜け出せないでいるなあ。
「お客様、着きましたよ」
「……え?ああ。ありがとう」
タクシーの車内でうとうとしてしまったな。
「お客様、私からの差し入れです」
いくぶん寝ぼけている俺に運転手が栄養ドリンクを2本コンビニの袋に入れて俺の足元に置いた。
「いいんですか?申し訳ないです」
「いえいえ。私は土日休みでよく孫娘とトークショーに足を運ぶんですよ。いつもいらっしゃる子とハイタッチするのが孫娘の楽しみになってしまったようで。せめてものお礼です」
仕事が忙しいです……と言えば許して……くれませんよね。娘が相手ですもんね。
まだまだろくでもない男親から抜け出せないでいるなあ。
「お客様、着きましたよ」
「……え?ああ。ありがとう」
タクシーの車内でうとうとしてしまったな。
「お客様、私からの差し入れです」
いくぶん寝ぼけている俺に運転手が栄養ドリンクを2本コンビニの袋に入れて俺の足元に置いた。
「いいんですか?申し訳ないです」
「いえいえ。私は土日休みでよく孫娘とトークショーに足を運ぶんですよ。いつもいらっしゃる子とハイタッチするのが孫娘の楽しみになってしまったようで。せめてものお礼です」