幼なじみはアイドルの先輩
「それってどういうことですか?」


「簡単に言えば、君らと真逆だよ。テレビに出て歌わない。コンサートに出ない。バラエティーはタイミングを見計らって出る。顔の見えない仕事を主にする。ファンとのトークショーや劇場公演は必ず出る。まあそんなとこかな」


涼しい顔でプランを披露する社先生。


確かに私たちと真逆だ。


ひかるにはまず耐えられない。


「裏の支える仕事が多くなるから自己犠牲の精神をもった子がいい。そんな子グループにいないだろ?」


「いません!!」


有無を言わさず即答。


リーダーとして恥ずかしい限りですが、事実なんです。


「先生、面白いプランですけど、そんな子応募してこないかと」


「知ってるよ。だから、我々で見つけるしかない」


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