幼なじみはアイドルの先輩
桂木の事務所に到着したと同時に着信だ。


『どこにいるんだ?』


「今階段上がる」


『早く来いよ。冷めるぞ』


やっぱり男2人でランチかあ。


なんでせかしてるかは不明だが、俺は俺のペースがあるんでね。


せめてもの抵抗の意味を込めて普通に階段を上ってドアをノック。


中から桂木の声がしてドアを開けた。


「失礼…………こういうことか…………」


恐らく聞き取れない声を俺は出した。


杏と小山内が今か今かと待ってるじゃないか。


「せっかくの焼肉弁当だぞ」


某焼肉店の弁当だ。


漂う香りに導かれソファーに腰を下ろす。


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