幼なじみはアイドルの先輩
「ええ!!!」


本日2回目の絶叫。


「地球上に1人くらいアイドル嫌いだけどグループに入るっていう変人がいるはずだ」


もう、社先生のお考えが素晴らし過ぎでのとがカラッカラです。


そんな子入ってメンバーと上手くやっていけ……ないと思うんだけど。


悪いイメージしか浮かんできません!


「誰かいない?昔の古い友達とか、親戚とか」


「残念ながら私の周辺は欲深い者が大勢いてご期待に応えることは……。ゆかりはどうだ?いないよな?」


「…………」


「どうした?」


「……神田さん、1週間……いや、3日間休みください」


「どうした急に……まさか……」


「……絶対とは言えませんが、可能性のある子なら知ってます」


「神田君、どうなの?休みいけそう?」


神田さんは慌ててスケジュール帳を確認。


「支障はないよ。よし!話はつけとくからリフレッシュも兼ねてやってみなさい」


「成功を祈る」


社先生と神田さんにガッチリ握手された。


あんまり期待し過ぎると、ダメだった時の落胆が大きいよ。


それに、離ればなれになって5年だよ。


昔の約束思い出したからついこうなったけど、たぶん冷たい目で私を見るだろうね。


でも、登録は残ってるんだ。


とにかく、私は昔の友人。いや、正確に言えば幼なじみをこの世界に巻き込もうとしてた。


結局、私もこっち側の人間に染まったんだあとみぞれ混じりの空を眺めながらつぶやいていた。


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