幼なじみはアイドルの先輩
スケッチブックには奈未の無邪気な笑顔が描かれていた。


素人目線から言わせると、もううっとりしてしまうほどのプロ並の腕前だ。


これでお代はタダと言うのがあまりに美味しい話過ぎて怖くなってくるんだよ。


「行こうか。後でお茶お願いね」


「わかりました〜」


ご機嫌の妻と娘を残して2人で地下へと降りていった。


地下は俺の仕事場があるんだ。


小型のレコーディングスタジオがあって、昔プロデュースしてたバンドのレコーディングとリハをここでよくしてた。


車庫に階段があり、車を停めたら地下へそのままってこともある。


今は忙しい時期にこもって詞を考えたり、出来上がったデモをチェックしたりまあそれなりに活用してる。

< 209 / 2,020 >

この作品をシェア

pagetop