幼なじみはアイドルの先輩
「悪い悪い。遅くなった」


私たちを放置して、営業していたであろう神田さんが杏のマネージャー小山内さんを引き連れて意気揚々と帰ってきた。


どうやら満足いく営業が出来たっぽいね。


「夏木さんと芽生さんのマネージャーさんは少し遅くなるみたいだから、取材場所まで一緒に行きましょう」


「はーい」


2人の無邪気な様子にひかるはガックリ。


エースは卒業するまでに社交場に飛び込んで揉まれてください。


取材会場には、おなじみの芸能レポーターがすでにスタンバイしてた。


杏の事務所社長さんもいる。


目玉の1人である社先生が何気に端に陣取った。


そこを狙っていた杏が行き場を失い、社先生に冷めた視線を浴びせながら私の隣に流れ着いた。

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