幼なじみはアイドルの先輩
決意した後は行動早いよ。


オレンジジュースを持って飛鳥先生の元へ。


「すいません、飛鳥先生ですよね?」


腹を決めたとは言え、第一声を放つ前まで手が少し震えてた。


さすがに飛鳥先生は私をまじまじと眺めきょとんとしてる。


卒業から3年半近く経つもんね。担任ならいざ知らず、普通の体育教師だもんね。1人1人の生徒にそんな深く思い入れないよね。


「君は……」


「覚えてないですよね。私です。水原です」


「……みずはら?…………水原?水原杏!?そうなのか?」


勢いよく立ち上がったはずみで飛鳥先生は座ってた椅子をガタンと音を立てて倒した。


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