幼なじみはアイドルの先輩
2人が下で私を待ってるってのがプレッシャーだよ。


もう1度整え直してしっくりいかなくてもこのまま行こう。


ある意味開き直って整え直した。


しっくりはいかないけど、変に思われなければそれでいいや。


「お待たせしました」


「時間通りなんだけどね」


「返す言葉もない……」


亨おじさんに愛想笑いして車に乗り込んだ。


今は変に慰めても余計落ち込みそうだし。


「お酒はほどほどにお願いしますよ」


「……わかってる」


「社長、杏ちゃんに言ってるんです」


おめでたい日なのに、亨おじさんの歯車が噛み合わないな。


「……ワシもほどほどに」


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