幼なじみはアイドルの先輩
「……痛っ!!」


……私は車内にいる。


信号待ちしてる。


「お目覚め?」


「…………真帆さんに亨おじさん……」


「少しの間だったけど、夢の中だったようだね」


また夢を見てたのか。


おんなじ夢ばっかじゃん。


そんなに私をなきものにしたいわけですか。


恨まれる心当たりが浮かんでるってのも何だかやりきれないよ。


「でも、少し寝てリラックス出来た?親友代表のスピーチあるんでしょ?」


「ワシが前座で会場を温めておくから名スピーチ期待してるよ」


…………ごめんなさい。真帆さんに言われる前まで私が親友代表スピーチするの忘れてました。


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