幼なじみはアイドルの先輩
「先生的には杏がお気に入りなんでしょ」


黒焦げの肉と玉ねぎを俺の皿に入れた。


「弱くするぞ」


「どうやらその通りですね」


ゆかりにもこれから演技していかなければならないのか。


大昔演劇部さえあったら今頃どんなに楽だったか。


「意外にまとまっててよかったよ。簡単なレッスンでじきに追いつくと思う」


「でも、私たちとは違うんですよね?」


「そうです」


「どうなるんだろ〜。楽しみ〜」


お楽しみは結構だが、俺も肉ばっか食べて喉が渇いたぞ。


「ゆかり、黒ウーロン茶頼む」


「は〜い」


あいつらまだ来ないのか。


ミーティングってどんなミーティングやってんだ。


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