幼なじみはアイドルの先輩
「1人だけ蚊帳の外ってわけにもいかんしな」


「事は一刻を争う。何としても身辺調査は阻止しないといかん」


「阻止するって……トップの命令だしなあ」


「だから、俺に任せろ。幸い杏ちゃんがいない間に仕掛けることが出来そうだ。お前はただ黙ってればそれでいいから。絶対だぞ」


今なら絶対の自信を持ってイエスと答えられる。


一刻も早く自宅に帰って部屋に籠ってたいんだよ。


「で、久留米から聞いたんだが、お土産渡すって聞いたんだが」


「土産?そんなんもんあるわけねーだろ。奴に勘繰られんようについたジョークだ」


「ああ……そうなんだ」


「後で返しきれないお土産くれてやるよ」


半ば本気で桂木からの土産を期待していた。


密かに甘い和菓子系を期待してたのに。


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