幼なじみはアイドルの先輩
「社さんの言う通りだぞ。もしかすると阿久津もユニットに入るかも」


「冗談はやめてくださいよ〜」


茶目っ気たっぷりに否定してる間は痩せる見込みはないな。


その証拠に、生ビールが2杯とノンアルコールカクテルが参上した。


榊はビール自体が飲めないし、久留米はどちらかと言うと焼酎派でビール半分飲んだら阿久津に飲んでもらうのがお決まりになってる。


自分の飲む分を減らさないとまずは痩せないでしょうな。


「では、あらためて乾杯!」


今度は俺が音頭をとった。


「乾杯〜」


まあ阿久津の飲むペースは早い。


次飲んだら2杯目は確実だ。


「じゃんじゃん焼きますよ〜」


榊は中途半端に残っている皿を空にし、1つの皿にまとめてバランスよく焼き始めた。


これがゆかりたちには出来そうで出来ない芸当だ。


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