幼なじみはアイドルの先輩
「そういう指摘があるのもわかってます。役員のみなさんと話し合いの場を作って意見をぶつけて多数決で採用を決めました。もちろん結果が伴わない場合は、どうなるかはみなさん覚悟のうえです」


ここでスキンヘッドの男性が質問を打ち切ろうとレポーターに迫った。


声には凄みがあることに救われた。


急に当たり障りのない質問を何点か受けて囲み取材は終わった。


疲れてる時のお約束。後部座席で横になった。


栄養ドリンクを飲むのが遅すぎた。


「お疲れみたいね〜」


「立派立派!あたしも見習いたいね。なに食わぬ顔でサラッと嘘も言えるし」


あの場面を乗りきるためには嘘も大事だよ。


でも、嘘は状況をよーく観察して滅多にしないことだよ。真似しないでよ。


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