幼なじみはアイドルの先輩
先にお前の保証はいらないんだけどな。


とりあえず俺たちは焼酎の水割りを注文した。


「だいぶ世の中は落ち着いてきたな。世間はアクア一色だが仕方ねーよ」


「ああ」


「しかしあれだな。杏ちゃんはお前に似てるってのがこの騒動ではっきりわかったよ」


「そうなのか……な」


「まだ若いのに根回しの術を心得てるとはさすがの俺でもビックリだよ。お前が若い頃よく使った手法じゃないか」


俺がやんちゃしてた頃はやり方はもうシンプルだった。


偉い人に頭下げて動いてもらう。


今ではプライドがガチガチに固まってしまい壊れることはないから、頭下げたくても下げれません。


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