幼なじみはアイドルの先輩
「俺たちに真っ先に頼ってきたのは嬉しかったが、お前の似てほしくないとこが似てしまってて正直複雑だったよ」


親父さんが何も言わず焼酎水割りとお通しの白菜キムチをテーブルに置いた。


「白菜キムチですか?俺好きなんですよ」


親父さん今度は俺の目をしっかり見てくれてニコリと笑みを。


見た目とは違いなかなかチャーミングな笑顔魅せてくれるね。


「乾杯するか」


俺たち2人だけの寂しい乾杯。


親父さんはまた黙々と仕込み作業を始めた。


「俺はな、マイナスな状況で杏ちゃんの頭下げる姿見るのはもうこりごりだからな。お前がこれからしっかりしないと」


「わかってる」


「それと、愛結ちゃんのこともだ」

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