幼なじみはアイドルの先輩
手を合わせて謝る香に俺はクールに無反応を決め込んだが、密かにドキドキしてる。


普通に第2の家庭を波風なく築けてるのに、俺はまだオスの本能が働いているのか。


「亨には連絡したのか?」


「したよ」


「まだお前を捨てたこと怒ってるかな」


「それはあたしにもわからないけど」


本日最初の赤信号で停車したのを利用して俺も手を合わせて謝りました。


香は都会の喧騒に夢中でスルーされたけどね。


ちょうどロケっぽい集団がラーメン店に入っていった。


ここら辺ではいくらでも見る光景だ。


またそれを物珍しげに観察する香の素人感に電気が走ってしまう。


いい年したオッサンなんだからおとなしくせえ!


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