幼なじみはアイドルの先輩
そんなギャップがあるからみんな好きになってくんだね。


「私思いきって帰る時に聞いたんです。先生に好きな人はいるんですかって。先生は何も言わず空を見上げて……昔の話を私は何熱く語ってるんでしょうね。喉渇いてきました」


美佐の澄んだ淀みのない瞳が潤んでいた。


青春時代の甘酸っぱい思い出いただきました。


「よし!カフェ行こう。おごるよ」


「ホントですか!?先輩、好きです!」


「飛鳥先生より?」


「飛鳥先生よりだーいすきです」


かわいい後輩と腕組んでカフェへ行きました。


絶対そんな関係じゃないよ。


絶対に。


絶対に先輩として好かれてるだけですよ。


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