幼なじみはアイドルの先輩

さっきのアルバイトの女の子の何かを期待してた感じの地に足がついてない感の理由がわかったよ。


それと、これ見よがしにぽつんとテーブルに置いてあるペン。


食べ物以外の準備もしっかりなさってますね。


まずは黒ウーロン茶で乾杯。


「あのさ、涼さんごめん！！杏にもうバラしちゃった」


ひかるさんの素直に白状するタイミングが何とも絶妙だ。


コップを落としそうだった涼さんだったが、両手でしっかり持って惨劇は免れた。


「ひかる〜、もう何やってんですか。あたしの口から言う気満々だったのに〜」


「ごめん、マジでごめん……痛っ！！」


ひかるさん、勢い余って額をテーブルにぶつけた。


結構鈍い音したよ。


周りは気づいてないのが不幸中の幸いだよ。