彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)



(こうなったら、短い質問をして切り抜けよう!あと、うなずく程度の質問を~)



心の中で作戦をたてていれば、烈司さんがニヤリと笑う。



「お?占う気になったかな~?何でも聞いていいよ~タロットや手相もできるから。あと風水も当たるから。」

「え?すごいですね・・・」



意外と種類が豊富。





「まぁね。これ、メニュー表♪選んでね。」




そう言って渡されたノート。

高級レストランのようなつくり。

受け取って中を開けば、タロットや姓名判断が書かれていた。



(姓名判断は・・・・万が一を考えてハズそう。)



危険な候補を消しながら選ぶ。

たくさんある占い方法を見ていれば、ある一点で目が止まる。





(ふせん?紙が貼ってある・・・・?)




上の目立つ部分に、占い項目の一部に紙が貼ってる。

まるで、『当店では、この料理はありません』というような意味ではっているようだった。




(何が書いてるんだろう・・・・)




好奇心で、ペラッとめくる。






「あ。」

「こらこら。」





めくった文字を見た時、その上に手が置かれた。






「だめじゃんか~?隠してるのを見たら?」





ニヤリと笑った烈司さんと目が合う。




「ご、ごめんなさい!」




急いで謝り、顔をそらす。

これに烈司さんは、優しい声で言う。





「いーよ、いーよ。気にしなくていいから。ちょーっと、これは出来ないから、隠してたんだよね~」





その言葉に、思わず聞いてしまった。









「・・・できないんですか、『霊視』?」







返事が返ってこない。




(やばい!怒らせた・・・・!?)




言ったことを後悔していれば、低い声で言われた。





「そーだねぇ~・・・その質問に答えてもいいけど、条件があるなぁー?」

「条件?」


「俺の顔見て、しゃべってくれる?」

「っ!?」





烈司さんの顔を見て喋る!?




「あ、じゃあいいです。聞きません。」

「あれ!?意外と断るの早いね!?」




〔★即答だった★〕





断って当たり前でしょう!?


瑞希お兄ちゃんの親友であるあなたにバレたら、瑞希お兄ちゃんにバレ他のも同じ!




「出来るかどうか、知りたくないの~?」

「いえ、人のプライバシーには、極力ふみこまない方向ですから。」




〔★実際は、ふみこみ過ぎだ★〕

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