彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)
気になったけど、問われたことに答えた。
「同じクラスです・・・」
「ふーん。」
よくわからない顔で彼は答える。
ニコニコ顔に近いけど、笑ってない気がした。
烈司さんが持つカードがくられる。
シャッフルした後で、何枚かに分けて布の上に置いていく。
そして、めくられた。
「あ~いじめっ子って、良い家の子どもでしょう?お金たくさん持ってるね~」
「そ、そうです!」
「うーん、この子ね~子供だわ。心が15歳まで成長してない。親が悪いわ。」
「へ?成長してない・・・?」
そう語る烈司さんの顔は、少し面倒くさそうに見える。
「早い話が、悪ガキだね。なんか非行活動もしてる。」
(当たってる!?)
すごい!
会ったことないのに言い当てた!
〔★凛は感動している★〕
「そ、そうです!暴走族のレディースで、総長をしてるらしくて・・・」
「うん、それだけじゃなさそうだけど、割愛して~」
「教えてくれないんですか!?」
「必要ない情報だからね〜お嬢さんがいじめられるようなった原因って、いじめっ子の彼氏が原因じゃない?」
「え!?そ、そうです!わかるんですか!?」
(また当てた!)
〔★凛はとても感動している★〕
的中させた相手に、ドキドキする。
占い師は占い師で、にんまりと笑いながら言う。
「わかるよ。カードに出てるからね~色情関係というかー完全な逆恨みとヒマつぶしだね。」
「暇つぶし?」
聞き捨てならない言葉。
嫌な気分で聞き返せば、涼しい顔で言われた。
「いじめっ子のボス、君が勉強できることで、自分の彼氏の役に立ってたことが気に入らなかったみたいだね。『あたしの彼氏はあたしのもの』ってタイプ。束縛心が強くて、わがままだ。」
「え!?完全な言いがかりですよ!?」
「そうだね。彼氏の方も、無責任を決め込んでるね~お嬢さんに迷惑かけてることをわかってるのに、彼女を止めようとしない。」
「最低じゃないですか!?」
「そうだね。」
〔★悪い話ばかりだ★〕
控えめに(?)怒る私に、苦笑いで烈司さんは言う。
「さいわい、ボスの彼氏は、君のことを利用価値がなくなったって思ってる。だから関わってくることはないと思うので、そこは安心していいよ?」
「う、嬉しいですけど、素直に喜べないです・・・・!頭にきます・・・」
(あの野郎!やっぱり、顔だけの奴だった!)
なんてムカつく話だろう!
〔★不快な話でもある★〕