彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)



私にはマネできない、身につけられない特技に感心する。




(あの若さで・・・・あそこまで、占いに詳しいというのもすごいなー・・・)



というか、教えてくれればよかったのに。

占い師だって・・・・




「あの!」

「なに!?今度は、LEONちゃんのどの話が聞きたい!?」

「あ、いえ、話もですが~・・・LEONさん、いつ頃から占いされてるんですか?」

「LEONちゃんがいつからしてるかって?LEONちゃんは・・・・占いは2年前からしてるわね~」

「2年前・・・」

「一時期、休業してたけど、また再開してね~ホント、よかったわー!」



(じゃあ、龍星軍を引退してからなんだ・・・)



一時休業と言うのは、2代目が死んだ時かもしれない。

そこまで考えて気づく。




(烈司さん・・・・霊視が出来るなら、2代目達の幽霊とか見えてりしないのかな・・・?)




もし、もしそれが出来るなら――――――――




チク!


「いっ!?」




突然、太もも辺りがいたくなる。

張りを指したような痛み。



「あら?どうかしたの、お客さん?」

「あ、いえ・・・なにかが、足に・・・・」


(というか、ポケットの中身があたった??)



刺すような痛みがする、するどい物は入れてなかったんだけどな~?


そんな思いで、手を入れて中身を出す。



(あ・・・これ・・・・?)


「あらあら!お客さん、LEONちゃんにお守り作ってもらったの?」

「え!?わかるんですか?」

「あたしも同じお守り袋を持ってるのよ~!石は、LEONちゃんが相手に合わせて選んでるから、違うと思うけどねー!」



そう、出てきたのは、さっきもらったお守り。

中をのぞいて石を見る。




(別に・・・・刺すような痛みを与えるような形じゃない・・・・)



だったら、今の痛みは何だったんだろう?

別の何かかな?



(でも、こっちのポケットは、貰ったお守り以外は入れてない・・・)



少し気味も悪かったので、横に置いていたカバンへ入れようと手を伸ばす。

その動作のついでで、何気なく外を見た時だった。






「あれ?」





公園が見えた。

どこにでもある普通の公園。

でも、そこで行われていることは普通じゃない。

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