彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)



爆笑する関西男改め、ヤマト君に聞く。

彼はサングラスを直しながら言う。



「自分、ちっちゃいのに頑張っとるやないかー!?そうゆーんを、『カンカンびいき』言うやろう~!それや、それ!」

「それを言うなら、『ほうかんびいき』です!」




〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
ほうかんびいき(判官びいき):不遇な身の上の人や弱い立場の人に同情を持ち、手助けしたり、応援したりすることだよん♪代表人物は、平安時代の武将源義経☆彡



「それや、それ!」

「軽っ!絶対、わかってないでしょう!?」

「わーとる、わーとる!ほな、行こか~!?」




そう言って、肩を叩かれたのだけど。




「おほほほほ~!行かせないわよぉ~ん?」

ガシッ!


「わはははは!オメーはこっちだ!!」

ガッシリ!!




「うは?」

「え!?モニカちゃん、百鬼さん!?」





突然、両脇から現れた2人が、左右からヤマト君を捕まえていた。





「おお!?なんやねん!?わしをどないする気や!?」

「おーほっほっほっ!簡単よ~!れーちゃんの秘密を知った以上・・・・・あなたには、ちょぉ~と、顔貸してもらうわよ・・・!?」

「はあ!?れーちゃんって誰や!?」

「わははははは!このチビ助が助けを求めた勘のいい野郎のことよっ!オラ、こっちこいや、兄ちゃん!!勧化するぜ~♪」

「ええ!?わし口封じされんの!?」


「その通り。モニカ、皇助、捕えろ!」

「獅子島さーん!?」





ヤマト君の問いに、物騒な返事押したのは眼鏡の軍師。




「凛道から引き離せ!ミッションはレベル2だ!」

「あいあいさー♪」

「わははははは!凛助のおかげでお遊びタイム~!!」

「おおおおお!?」

「ちょっとー!?獅子島さんも、モニカちゃんも、特に百鬼さーん!?何する気!?」

「あー!?なんやこれ!?おーい、ちっちゃいのー!凛ちゃーん!」



私の名を呼ぶ大男が、文字通り私から引き離される。

成人前の体育系の体つきとはいえ、大人2人・・・それもバイクを片手で受け止める百鬼の腕力もあって、ヤマト君は軽々と連れていかれた。

彼は叫ぶ。




「うははははは!めっちゃ楽ちんで運ばれてんねんけどぉー!?なんや、祭りのみこしに乗っとるようやで~♪」

「全然、怖がってない!?」




楽しそうに、快適だと笑っていた。



〔★通常は、リラックスしない★〕


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