彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)
私に起きた良いこと。
(それは、瑞希お兄ちゃんとのラブイベント!)
抱きしめられたり、頭ナデナデされたり、守ってもらったり♪
可愛いとか、好きとか、大好きとか言われたけど♪
(酔っ払った瑞希お兄ちゃんからのほっぺにちゅーもよかったけど~)
神様、私、大人の階段上っちゃったよー!!
(そうなんです!酔っていたとはいえ――――――――――瑞希お兄ちゃんとAしちゃった♪♪♪!!!)
愛のABCですよ!
つまりキス!
口づけ!接吻!ちゅーちゅーちゅー♪
口と口でキスしたの!
何回も・・・チューしちゃったぁー♪
(ファーストキスもセカンドキスも、ささげちゃったぁ~)
瑞希お兄ちゃん、覚えてないみたいだけど、チューしちゃったんだよね!
してもらったのよ!
これって、明るい未来もありだよね!?
(今は、弟のような存在だけど、頑張って総長をこなして~チャンスが来たら告白する!!カミングアウトも含めてよッ!)
〔★告白を受ける方は大変だ★〕
「凛ちゃん、おはよう。」
「今日も暑いね~」
「あう!?お、おはよう・・・マキちゃん、夏美ちゃん。」
ハートの妄想をしていたら、クラスの友達が私のところへ来た。
めがねをかけてるのが、マキちゃん。
肩まで髪を切りそろえてるのが、夏美ちゃん。
「凛ちゃん、今日の宿題、問3、わかったー?」
「うーん・・・自信ないな~数式は~」
気持ちを切り替えながら、大人しい女の子モードで対応したのだが。
「うっそ!?凛道蓮って、真田瑞希の実の弟!?」
(ちげーよ。)
聞えてきた会話で、再びフリーズ。
「そうだよね~凛ちゃん!私、数式がわからなくて・・・ネットで調べちゃった。」
「私、塾で聞いちゃったよ。ぶっちゃけ、そっちの方がわかりやすくて~凛ちゃんは、どうしたの?」
「うっ?あ、ああ・・・教科書を何度も読み返して~」
話しかけられてるけど、今の私は、それどころじゃなかった。
斜め前で固まって話している、男子達の会話が気になった。