彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)



「わかりました。じゃあ、痴漢して捕まったはいいが、出所後も再犯してしまい、警察に逃げてる途中で手頃な人質を見つけて悪あがきをしているグループということにします。」

「具体的なデマを言うなー!」

「お兄さん、痴漢、ダメ、絶対。怪しいフェチ持ってるでしょう?」

「片言で言うな!大きなお世話なんだよ・・・・・って!持ってない!持ってない!」

「といいつつ、実際はどうですか?右側のお兄さん?」

「そーいや・・・女の足の爪を嗅ぐのが好きだな・・・あれはちょっと・・・」

「やはりそうですか。」

「やはりじゃねぇよ!オメーもばらすんじゃねぇ!!」



〔★秘密が暴かれた★〕




「え~トシヤ君、好みが意外・・・!」

「手の爪の方が俺は良いけどな・・・」

「足はねぇ~好み別れるわ。」

「うるせぇーよ、オメーら!コラ、凛道!俺らは、痴漢じゃねぇ!依頼されて、オメーを連れてくんだよ!」

「依頼?」



命がけでからかったかいもあって(?)、相手は素直に話してくれた。



「お前が、コケにしたお方からのミッションだ!」

「そう言えばカッコいいと思ってるみたいですが、犯罪ですよ?動物愛護団体に訴えますから。」

「お前人間だろう!?いや、人間も動物なのか・・・・!?」



冗談で言ったら、本気で何か考え始める男。

またうるさくなっても困るので、違う質問をした。




「僕を誘拐したら、お兄さん達にとっていいことでもあるんですか?頼まれたってことは、お礼がもらえるんですよね?」

「チッ!そーだよ!金だよ、金!金がもらえるんだ!」

「お金ですか?」

「それだけじゃない。他にも、女紹介してもらえんだよ!」

「いい薬もさ~ひひひ!」




(誰だろう・・・?)





黒幕は、お金や女や病気の薬をたくさん持っている人。




(それをすべて用意できる人って・・・知り合いにいたかな?お医者さん??)



〔★そういう意味の薬じゃない★〕


< 333 / 502 >

この作品をシェア

pagetop