彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)
「SHIELDの先代が、蛇の目の先代の子分だったんだ。」
「子分!?」
「凛道、オメーが瑞希さんと神社で会ったSHIELDの4代目は覚えてるか?」
「ああ、ブサメンですか?」
「ぶっ!?ブサメンって・・・凛・・・・!」
「くっくっ・・・・高千穂、笑うな・・・真面目な話だ・・・!」
「ぶさ・・・・きゃはははははは!やだぁ―凛ちゃん!」
「子供は正直だな・・・くくく!」
「わはははははは!見た目も中身も不細工だったな~」
「はははは!凛たん最高~」
「え?そ、そうですか?」
「照れるな凛道!あと、カンナも瑞希さん達も笑うな!マジな話だぞ!」
〔★部屋に笑い声が戻った★〕
「ふざけてんじゃねぇぞ、凛道!真面目に聞け!」
「ごめん、円城寺君。でも、瑞希お兄ちゃんも喜んでくれたから~」
「別のことで喜ばせろ!オメーが会った4代目は、あの通り、自分に媚びを売るやつしか相手にしない!そんな中から選んだのが、先代の5代目だ!そいつが蛇の目の手下になり下がってんだよ!」
「うわ~ロクでもない予感しかしない~」
「大当たりだな!その5代目は人に取り入るのは上手いが、利用されやすいオツムの持ち主でもあってな・・・・!蛇の目の先代が、そこに目をつけたんだ!」
「え?どうしたの?」
「当時、蛇の目は東京から流れてきた『何でもありのチーム』だった。」
「ああ、転校してきたんだね?」
「そんな可愛いもんじゃねぇーよ!要は、島流しの連中だ!」
「島流し!?」
時代劇ならともかく、現代にはふさわしくないネーミング。
嫌な予感が増す。
「それって・・・・」
「ああ!・・・手におえなくなったり、追い出されたり、ヤベーことして逃げてきたって奴らが組織してんだよ。」
(やっぱり・・・・)
〔★ロクでもなかった★〕