彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)
「手におえないって・・・そんなにひどい子達ばっかりなの?」
「そうだよ!」
「そうなの、瑞希お兄ちゃん?」
「どうなんだ、伊織?」
「どういう質問の仕方だ?」
不安になって聞けば、聞いた相手も、別の人に聞く。
これで、最終的に回答をすることになった人が言った。
「円城寺の話で間違いはない。SHIELDの5代目がこっちに流れて来たばかりの蛇の目の幹部に助けられた。ということだが、実際は『美人局(つつもたせ)』でハメたというからな?」
「つつもたせ??」
「結婚してる夫婦とかが~『あたし独身!』って言って、独り身の男とデートした後で、女の旦那さんが出てきて~『俺の女に手を出したから、金を払え!』って言って詐欺を働くようなことをいうのよぉ~♪」
「ええ!?完全にだましてるじゃないですか?」
「そうだ。そのやり方で騙されたSHIELDの味方になり、子分にした上で、飛翔連合に入ったんだ。」
「何でそこまでして飛翔連合に・・・?」
(人をみたら、いきなりカツアゲしたり、攻撃するような組織のどこが良いの??)
「ニラミがきくからだ。」
「円城寺君。」
私の疑問に爆裂弾のリーダーが答えてくれた。
「この辺りで一番となれば、龍星軍解散後は飛翔連合だった。飛翔連合に入れば、暴走活動するのに安全だったりもするからな。あそこをまとめてる煉獄が、融通をきかせてくれるからな。飛翔連合は、龍星軍の後釜として、ここら辺で無茶してたからよ。けど、それも過去の話だ。」
「え?どうして??」
「どうしてって・・・!!」
首を傾げながら聞けば、大きく息を吐いた円城寺君が言った。