彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)



「オメーが原因だろう、凛道蓮!」

「え?僕!?」

「オメーが、旗揚げの晩に、飛翔連合やその他のチームをハチャメチャにしただろう?」

「ええ!?ハチャメチャって、僕は別に~」

「そのおかげで、飛翔連合をまとめてた煉獄は解散に追い込まれた。同時に、飛翔連合狩りも始まった。」

「狩り?」

「今まで、飛翔連合のせいでやられてた小さいチームが、まとまって連合メンバーを襲うようになったんだ。」

「そうそう!あたしらも誘われたぜ、復讐ゲームに?」


「ええ!?ゲームにしちゃダメでしょう、それ!?」



ギョッとしながら言えば、困った顔でカンナさんと円城寺君は言う。



「あたしらに言われてもな~先にゲームで遊んだのは、飛翔連合だぜ?」

「先に・・・?」

「自分達が一番だって見せしめを先にしてたんだよ!」

「どういうこと??」

「それも教えてもらってないのかよ~!?」


聞き返せば、くそっ!と言いながらも円城寺君は話してくれた。



「龍星軍解散後の最強組織ってことで、いきがってやがったんだ。調子に乗って、なんもしてねぇーのに、自分達より小さいチームを捕まえては、飛翔連合の強さを見せつけてやがったんだ!けっきょくは、その龍星軍4代目総長にボロ負けしたけどな・・・!?」

「つまり・・・相手にした嫌なことが、自分に返ってきてるって段階なんですね・・・?」

「そーそー!間違っても、同情するなよ、凛!?あいつらが、自分でまいた種だからよ!?」

「・・・・・そうですね。」



カンナさんの言葉にうなずけば、円城寺君が言った。



「今は警察の介入で、凛道、オメーが飛翔連合に狙われることはねぇ。」

「え!?僕、またお礼参りされるんですか!?」

「5分5分(ごぶごぶ)だ。もっとも、それまでにオメーが無事ならって話だ・・・」

「無事なら?」



あいまいな表現に、背筋がゾクっとする。




「あの・・・・・円城寺君、カンナさん・・・今日いらした本題はなんですか?」




自分のことだから、確かめなくちゃいけない。

確かめようと思って聞いたら。






「凛が蛇の目に、狙われてるから気をつけろってことだ。」


「瑞希お兄ちゃん!?」







私の質問に、それまで黙っていた人が答えた。


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