彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)



「蛇の目が・・・僕を狙ってるって・・・・!?」

「飛翔連合の新入りで、他のチームからのお礼参りも少ない蛇の目からすれば、凛を倒すことで、ここでのナンバーワンヤンキーの暴走族になれるからだ。」

「えええ!?」


(どういうルール!?)



〔★迷惑な基準だった★〕



とんでもないカミングアウトに、食欲が失せる。



「そんな・・・僕を倒せば、一番になれるとか・・・・困りますよ!?」

「こうなるのは、総長になるって時点でわかってただろう、凛?」

「そうですけど、瑞希お兄ちゃん・・・・」

「だったら、今さら泣き入れてんじゃねぇぞ!?とりあえず、当面は蛇の目に気をつけろよ、凛。車に押し込まれて、さらわれる可能性が高いからな・・・!」


「ほぼ誘拐じゃないですか!?」



〔★喧嘩の要素が見えない★〕



「安心しろ、凛。『蛇の目から』の攻撃は、長くて半月だ。それを過ぎれば大丈夫だ。」

「そうですか・・・それなら、よかっ―――――――よくないです!瑞希お兄ちゃん今、『蛇の目から』と言いましたよね!?その口ぶりだとまるで~」

「あははは・・・・さすが凛、察しが良いな?」



私からの質問に、作り笑いで彼は言う。




「警察のおかげで、飛翔連合も過ぎには動けない。早く動けて半月・・・その後は、ちょっとサバイバルな生活になるかもしれねぇーけど、いざとなればなんとかなるからよ!あんまり深刻になるなよ?」

「深刻になりますよ、それ!?」



わかってはいたけど!


暴走族として喧嘩をしてから、覚悟はしていたけど!




「喧嘩の覚悟はしてましたが、誘拐は聞いてないですよー!?」



漢なら、拳で語り合えよ!!




〔★それもどうだ★〕



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